所管事務概要

 当教育事務所の発足
  福岡県教育庁京築教育事務所は、昭和58年4月1日、福岡県教育庁の機構改革により、京都、築上両出張所を統合し発足したもので、行橋市・豊前市・京都郡・築上郡の2市2郡を管轄している。
 地域の状況
  当地域は、福岡県の東端に位置し、南北は約40km、東西は20kmに及ぶ。北は平尾台を境に北九州市に接し、東は周防灘を臨む。また、南は山国川、犬ヶ岳山系を境に大分県に接し、西は大坂山を境に田川郡に接した、美しい自然と先人達の残した貴重な文化遺産に恵まれた地域である。
 交通網は、東端をJR日豊本線が縦走し、行橋から田川にかけて平成筑豊鉄道が敷設されている。また、国道10号線が南北を縦貫し、苅田町・行橋市から田川方面に国道201号線が、耶馬溪方面に国道496号線が延びている。近年、新北九州空港や、東九州自動車道の整備により、東九州の交通の要衝となっている。
 北九州市に近い地域は、一時期人口増加が顕著であったが、最近は減少に転じている。また、山間の地域を中心に過疎化による人口減少の傾向にあり、少子化に伴う学校の統廃合の問題が引き続き検討されている。
 管内教育の状況
  管内2市2郡には、1中学校組合を含む8教育委員会があり、小学校47校、中学校20校、教職員1,322人、児童生徒14,215人を擁している。(令和5年5月1日現在)
 各市町とも教育に対する関心と期待は大きく、厳しい財政状況下にあっても教育環境の改善充実に努めている。
 教育課程の実施等にあたっては、市町(学校組合)教育委員会と学校が一体となって、教育計画の策定とその実践に取り組んでいる。また、学校・地域・家庭の連携を図り、教育力の向上に努めている。
 社会教育推進体制の充実については、学習機会の拡充・青少年の育成・生涯スポ−ツ・芸術文化の振興等において、関係機関・団体等と連携を密にしながら積極的に推進している。
 人権教育・啓発の充実については、福岡県人権教育・啓発基本指針に沿って市町(学校組合)教育委員会や学校・関係機関・関係団体との連携を図り、人権が尊重された学校・地域づくりに向けて努力している。
 また、外国青年招致事業により、京築教育事務所には2名の外国語指導助手、市町には外国語指導助手や国際交流員が配置され、地域の英語教育の充実、国際交流の推進に活躍している。 
 当教育事務所の状況
 教育事務所は、福岡県教育庁の出先機関として地域の教育に関する総合センター的な役割を期待されている。
 その期待に応えるべく、福岡県教育委員会は、平成12年度には新たに教育相談室を設置し、スクールカウンセラースーパーバイザーを配置、平成13年度からは、「子どもホットライン」として、毎日24時間体制で相談を受け付けるようにし、相談事業の充実に努めている。平成15年度からは総務課と教職員課を統合するとともに学校教育課を改編、教育指導室を設置。また、平成20年度からは生涯学習室を社会教育室に改編するなど、発足以来時代のニ−ズに応じた機能の充実を図ってきたところである。
 当所においては、福岡県教育委員会の教育施策を受け、管内教育における共通テーマ「確かな学力、豊かな心、健やかな体」を設定し、管内教育の充実に取り組んでいる。
 また、管内共通テ−マを具現化するため、職員の資質向上と所長を中心とする一致協力体制を確立、各市町(学校組合)教育委員会との協働体制の強化、各小中学校及び関係機関・団体等との連携を進め、実践に取り組んでいる。